電気を大切に

節電

久々に実家に帰ったら、部屋の中は真っ黒だった。停電かって思われるぐらい真っ暗だった。

 

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「どうしてこんなに暗いの!?電気はどうした!?」って母親に尋ねると。

 

母「節電、節電」

 

いやぁ~節電って分かるけど、そこまでしなくてもいいのに。

 

私「電気つけなよ、目が悪くなるだろう」

 

母は渋々に電気をつけてくれて、電球が一個しかないので、やはり暗かった。それでも父は何も文句を言わずに夕刊を広げて、黙々と新聞を読み始めた。もっと明るい電球がないかって探しても、実家にはストックがなかった。携帯で電球通販のお店の販売ホームページを母のメールに送って、どれがいいって選んで、私が買ってあげることにした。

 

私「おかあさんさ、そんなけちけちしなくても、電気代はそんなにかからないって、ほら、お父さんは新聞も見えないんだろう」

 

母「けちとかじゃなくて、節電は大事だよ」

 

311地震の後、電力不足が続き、去年の夏頃、実家にある地域が全エリア停電することになった。もちろん、電力がなければ、水もなかった。父は心臓がよくないので、暑すぎたせいで、気持ちが悪くなっていた。母は急いて近所のコンビニ駆けつけたけど、やはりコンビニのせいで、冷凍物が全部だめになっていた。辛うじて近所の人に氷を譲ってもらって、父は無事に暑さを耐えてきた。

それ以来、母は真剣に節電することを決意したそうだ。自分のためだけではなく、他人のことも考えなければいけないとのことだった。

 

母のやり方はちょっとやり過ぎかもしれないけど、思いが伝わった。母の思いがわからなかった。


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